12歳から17歳も希望者はワクチン接種可能に

オランダに住む18歳以上の成人はすでにワクチン接種の招待を受けているが、12歳から17歳の青少年も希望によりファイザーのワクチンを接種できるようになる。オランダの政府の諮問機関である健康評議会(Gezondheidsraad)が昨日提言した。ファイザー製のワクチンは欧州医薬品庁(EMA)により12歳以上の青少年への接種も安全性が認められている。評議会は、12歳から17歳の青少年への接種に対する法的そして倫理的な評価を行っていた。

子供はコロナウィルスに感染しても症状が悪化しないのでワクチンの接種は不要だと考えられていたが、実際には後遺症などが残るケースも出ている。現在若者の間で感染が広がっているが、ワクチンを接種すればこの拡大にも歯止めがかかり、自宅隔離や学校、学級閉鎖が防げると、評議会。さらにこの秋から冬にかけて予想されているコロナウィルスの再発も食い止められるかもしれない。

ファイザー製のワクチンは副作用や副反応が少ないといわれている。しかし、最近ファイザーのワクチンを接種後に心筋炎や心膜炎が起きたケースが1億6000万本のうち前者で122件、後者で126件起きていることが判明している。このため政府は青少年にワクチン接種に関する情報が行き渡ることが重要だとしている。16歳と17歳の青少年は自分でワクチン接種をするかどうか決定できるが、12歳から15歳は親の同意が必要。

Ortrun LenzによるPixabayからの画像