インド変異株で秋からまたコロナ拡大か?

オランダ国立衛生研究所RIVMによれば、今後コロナ感染の中心となるのはインド変異株(デルタ株)になるという。そして秋になってこれが拡大しそうだとRIVMは懸念している。これまで国内でのデルタ変異株は陽性者の1%と少なかったが先週には9%に上昇している。特にスペインやポルトガルに旅行した若い人の間で増えている。

このデルタ株はもともとの新コロナウィルスに比べ28%感染力が強いと言われている。ただし感染した場合に症状が以前の株よりも重篤化するかどうかはまだ明らかでない。ただワクチン接種により、症状は軽くてすみ、悪化して病院入院するケースは少ないと言われている。RIVMはワクチン接種がこのデルタ株に対し最も有効だと昨日火曜日に国会にて発表している。

臨床実験によれば、ファイザーのワクチンを2回接種することで、デルタ株の感染を88%防げる。12%は感染の可能性はあるが、重症化はファイザーワクチン接種者の96%以上は防げるという。アストラゼネカのワクチン接種者は重篤化して病院入院するのを92%防げる。
26日から大幅な規制緩和が始まるが、1.5メートルのソーシャルディスタンスなどの基本規制は守るべきとRIVM。ワクチン接種後のバケーション中も注意が必要である。