60歳未満は、アストラゼネカとヤンセン(J&J)ワクチンの接種なし

現在オランダで使用されているコロナワクチンは、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカそしてヤンセンの4種。政府は健康評議会(Gezondheidsraad)のアドバイスに従い、60歳未満のオランダ居住者は、ファイザーとモデルナ製のワクチンのみが接種されると水曜日発表した。最近導入されたヤンセン(Johnson & Johnson)製のワクチンは使用が中止され、アストラゼネカ製は60歳以上の人にのみ接種される。

60歳未満の人は、コロナウィルスの特定の遺伝子コードが含まれるmRNAと称されるワクチンのみの接種が決定。ファイザーとモデルナ製のワクチンがこのmRNAワクチンである。これらのmRNAワクチンは、アストラゼネカやヤンセン社 のワクチンとは対照的に、非常にまれな副作用としての血小板の欠乏と組み合わされた深刻な血栓症がまだ起きていないというのが、今回の決定の背景にある。ただし、アストラゼネカやヤンセンのワクチン接種による血栓症は、100万人に一人と非常に稀であり、オランダではまだ一人も発症していない。
アストラゼネカとヤンセンのワクチンは、通常の風邪ウィルスを使用したベクターワクチンと呼ばれるもの。ヤンセンのワクチンは、1度の接種ですむことと、低温で長く保存できることで期待されていた。

オランダでヤンセンとアストラゼネカのワクチンの使用を排除することによるワクチン接種計画の遅延は、心配ないようだ。どちらも供給量が少ないため、感染の拡大などには影響ないという。ただしヤンセンのワクチンはオランダでは使用されないが、アストラゼネカ社のワクチンは60歳以上の人には依然として接種される。60歳以上の摂取者が血栓症にかかる可能性が低いというのがその理由。 ドイツやベルギーなどでは、これらのベクターワクチンも年齢制限付きで使用されている。