アヤックス35度目のリーグ優勝で、コロナ下12000人のファンが集う

サッカーチームのアヤックス(アムステルダム)が昨日、2季ぶり35度目のリーグ優勝を果たした。ホームでFCエメンに4-0で快勝し2位PSVアイントホーフェンに14差を付けた。アヤックスは、オランダ杯も制しており2冠に輝いた。

チームが優勝すると、通常ならサポーターやファンが街に押しかけ大騒ぎや乱闘繰り広げるという光景が見られるが、今年は大きな混乱は見られなかった。アムステルダム市当局は、群衆が暴力沙汰にエスカレートするのを防ぐため、市街地のテラスに群衆がなだれこまないための措置は行っていた。恐れていた混乱もなく、警察の介入もなかった。

コロナ規制のため試合は観客なしで行われたが、試合の途中でアムステルダム市当局が、「試合が終了してもスタジアム付近には来ないよう」呼びかけ、優勝式典も行われなかった。しかし終了後には12,000人のファンがスタジアムの駐車場付近に集まり、優勝を祝った。

昨日2日は、飲食店のテラスや小売店が再開してから初めての日曜日。アムステルダム市内はかなりの混雑が見られたが、各地に配置された警官が出動することはなかった。ただ規制は緩和されたものの、コロナ感染者数は減らずICUや病院での入院者数が増加の一方である。医療従事者は今回のサッカー優勝での集いや、人で賑わう市街を見て、落胆と怒りを隠せないのも事実だ。