注意喚起:偽のウェブショップを通じた詐欺被害の増加

●オランダにおいて偽のウェブショップを通じた詐欺被害が増加しています。
●ウェブショップ上で商品を購入される際には、十分にご注意いただくとともに、こうした過程においていわゆるフィッシング詐欺の被害にも遭うことのないよう十分注意してください。

 報道によると、オランダでは、偽のウェブショップを通じた詐欺被害が増加しており、その被害の規模は、今年1月から3月中旬までの間で被害件数が約1,500件、被害総額は218,000ユーロ以上に上っているとのことです。これは、2019年における年間の規模に匹敵するとされています。
 昨今の新型コロナウイルスによる状況を受け、ウェブショップにおいて商品を購入される機会が多くなっているものと思われます。そのため、ウェブショップ上での買い物の際には、十分にご注意ください(多くの場合、支払いをしても商品が届かないといったケースがみられています。)。また、こうした過程において、ご自身のIDやパスワード等の重要な個人情報が窃取されてしまういわゆるフィッシング詐欺の被害に遭ってしまう可能性もあります。こうした点にも十分注意してください。万が一、被害に遭ってしまった際には速やかに警察に相談するなどしてください。

 なお、ウェブショップにおいて商品を購入される際には、以下の注意点を参考にしてください。
○安全なウェブショップであると確信が持てない場合には買い物をしない。
○価格が良すぎると思われる場合には、レビューを確認するなどして、悪い評価をしている顧客がいるかどうかを確認する(商品の価格について他の業者等と比較することも重要です。)。
○当該ウェブショップ自体について検索するなどして情報収集を行う。
○当該ウェブショップに関する概要や案内のメールアドレスにフリーメールが使われていないかを確認する。
○お店への連絡方法を確認する(メールアドレスやチャット機能しかない場合、不適切なウェブショップの可能性があります。)。
○振込先の口座が個人名義になっていないかなども確認する(オランダの場合には、外国の銀行口座に誘導するものも多くみられるようです。)。
○ドメイン名、URLを確認する(これらが、ウェブショップの名称と同じでない場合や販売する製品とは関係がない場合には、危険である可能性があります。)。
○ウェブサイト「WHOIS」を通じて、ドメイン(URL)がいつどこで登録されたかを確認する(詐欺ヘルプデスクによると、ごく最近登録されたサイトや海外で申請されているオランダのサイトは疑わしいとのことです。)。
○「Thuiswinkel waarborg」や「Webshop keurmerk」などの消費者ラベルを発行している組織のウェブサイトを通じて、当該ウェブショップが実際にメンバーであるかどうかを確認する。