ロックダウン3週間延長、3月23日の記者会見で

本日23日夜の記者会見にて、ルッテ首相は現在のロックダウンは4月20日まで継続すると発表した。コロナウィルス感染者数が減らず入院患者も増えていることから今回の延長決定となったと首相は説明している。現在施行されているコロナ規制はすべて継続されるが、夜間外出禁止令のみが若干緩和され、これまでの夜21時から早朝4時30分までが、夜22時からとなる。この変更は3月31日から有効となる。
今週の日曜日(3月28日)から夏時間となり、明るい時間が延びるため外で夜を過ごす人が増えるという理由でこの延長が決まったという。しかしながら、夜間外出禁止令の効果がまだ明らかにされていないため、この禁止令自体に疑問を抱く人が多いことも確かだ。記者会見中、記者団からもこの時間延長についての質問があったが、首相からは納得のいく返答は出てこなかった。

国立衛生環境研究所(RIVM)によれば、状況は悪化しているという。ここ数週間感染者数は増加しているだけでなく、一人が他の人に感染させる数であるR指数も1.06から1.11へと上がった。

ルッテ首相は、フランスやドイツの例をあげて欧州他国の状況も厳しいことを強調し、規制の強化はオランダだけでないことを説明した。今できることは、手を洗い、症状があれば外に出ないといった基本を守ること以外にないと述べている。