オランダ政府、アストラゼネカ製ワクチンの接種見合わせ

オランダ保健省は14日夜、今後2週間アストラゼネカのコロナワクチンを一時的に投与しないと発表した。他国で予防接種を受けた人に血栓が発生したため予防措置としてこの決定をしたもの。ワクチン接種と血栓の間に実際に関連があるかどうかはまだ調査中だ。

オランダの他にもドイツ、フランス、イタリア、スペイン政府は15日にアストラゼネカ製ワクチンの接種を一時的見合わせると発表している。オランダではこの症状が出た人はまだ出ていない。

一方、アストラゼネカは14日、安全性に問題はないとの見解を発表している。これまでに接種を受けた英国やEUの1700万人以上のデータを確認した結果、「年齢や性別、ワクチンの製造時期などによって血栓症などのリスクが高まる根拠は見つかっていない」と説明している。

オランダでは、アストラゼネカワクチンは、60〜64歳の人々、ダウン症の人、病的肥満の人、精神保健施設の患者、および介護従事者に適用されている。ワクチンは保健所(GGD)によって投与される場合もあれば、ホームドクターによって投与される場合もある。アストラゼネカワクチンは、2月12日からオランダで投与開始している。また先週アストラゼネカワクチンを65歳以上の人々にも使用することを推奨していた。この一時停止でまたワクチン投与が遅れることは否めない。