花粉症とコロナ感染を見分けるには?

今週から気温が急上昇し、花粉が舞う季節が始まった。花粉症の人にはつらい季節である。とくに今週からハシバミとハンノキの花粉が放出されそうで、空気中の花粉量が急増するらしい。オランダには花粉レーダーhooikoortsradar.nlというサイトがあり、地域ごとの花粉の量を表示している。このサイトによるとオランダ南部では花粉が増えており金曜日ぐらいまで空気中に含まれるようだ。

花粉症の症状はコロナ感染の症状と似ているところが多い。鼻水やくしゃみといったコロナ初期の症状である。国立衛生研究所(RIVM)によれば、この時期毎年同じような症状が出る人は、おそらくコロナ感染症ではないという。ただし不確かでない場合にはコロナ検査を受けたほうがいいとRIVM。

くしゃみも花粉症とコロナ感染では様相が違う。花粉症の場合には鼻から花粉が取り除かれればくしゃみは止まるが、コロナ感染では止まらない。同じように嗅覚や味覚の損失も、花粉症の場合は鼻詰まりが原因なので、鼻スプレーをすれば解消することが多いが、コロナの場合にはスプレーの効果がない。

花粉症を治す薬はないが、症状を軽くする薬はある。ワーヘニンゲン大学の免疫学教授のSavelkoul氏によれば、「特定の花粉にアレルギーがある人は、その花粉が発生する前に薬を飲んでおく。症状が出るまで待ってはいけない。」という。

花粉レーダー