エールフランス・KLM、71億ユーロの損失 「航空業界始まって以来最大の危機」

エールフランス・KLM(エールフランスとKLMの持株会社)は2020年度の損失が71億ユーロにのぼった。コロナ禍による旅行制限による旅客の激減がその背景にある。同社の売上は59%落ちて111億ユーロとなった。KLMの親会社であるエールフランス・KLMの旅客数は67%の減少。同社のトップであるベン・スミス氏は「航空業界始まって以来最悪の危機」だと述べている。
同社はコスト削減のため8700人の人員整理を行っている。さらに、フランスとオランダの政府が104億ユーロの支援をしており、このうち34億ユーロがオランダ政府から出ている。

現在フランスとオランダ政府はエールフランス・KLMのさらなる支援策を練っているが、オランダはおそらく10億ユーロの追加融資を行う計画だ。KLMのみの損失は12億ユーロとなっている。