オランダ10都市で夜間外出禁止令に反対する暴動。病院も襲われる

日曜日夜、オランダの10市で土曜日夜から施行されている夜間外出禁止令に反対する暴動が起きた。このほか、アイントホーフェンとアムステルダムではコロナ規制に反対する違法デモが行われ、警察との揉み合いとなり多くの逮捕者が出た。エンスヘーデでは病院への投石事件が発生、ウルクでは土曜日にコロナ検査場が放火されている。

車に放火したり、爆竹を投げる、店舗を破壊するなどの暴動が起きたのは、アイントホーフェン、ハーグ、ティルブルグ、フェンロー、ヘルモント、ブレダ、アーネム、アペルドールン、ルールモント、ステインの各市。アイントホーフェンの警察によれば、夜間外出禁止令への反対が目的というよりも、鬱憤晴らしで警察と戦うための暴動という様相だったという。警察は放水と催涙ガスで暴動を収め、数百人を逮捕した。

アムステルダムでは日曜日午後15時、ミュージアム広場に約1500人のコロナ規制反対を唱える人が集まり大規模なデモが行われた。デモは市が許可しておらず違法だったため、警察が介入し騎馬隊と放水で参加者を抑えようとしたが、参加者は投石と爆竹で応戦。100人近くが逮捕された。

エンスヘーデにあるメディス・スペクトラム病院では、23時頃暴徒が窓に投石するという事件が起きた。病院はすべてのドアを施錠し、暴徒が中に入らないよう防御した。
ウルクでは、土曜日夜に数百台の車がクラクションを鳴らしながら行進し、保健所が開設したコロナ検査場が放火された。検査場は全焼。ウルクは人口あたりのコロナ感染者がオランダで最も高い市である。Urkでの放火事件動画
オランダでは23日土曜日から夜間(午後9時から午前4時半まで)の外出が禁止されており、少なくともこの禁止令は2月9日まで続く。

暴動の様子(動画)The Guardian