オランダ内閣総辞職

ルッテ第3次内閣は、託児給付金問題で数千におよぶ家族(26,000人)に対し不当な返金請求と犯罪者としてのレッテルを貼ったという批判を受け、本日総辞職することになった。「税務当局、政治家、裁判官、そして公務員がこれらの家族に対し不当に苦しみを与えた。無実の人々が犯罪者扱いをされたことで人生を狂わせた。」とルッテ首相は記者会見で語った。不当な返金請求を受けた人の多くが移民やその家族で、今回の事件で精神的な苦痛のみならず、金銭的な困窮を強いられていた。中には税務署から48,000ユーロもの請求を受けただけでなく、他の社会保障金支給も打ち切られる人もいた。

ルッテ首相は、国会から自転車で国王による総辞職承認を受けるためハーグの王宮に向かった。(写真 BBC)

現在の政府は3月の総選挙まで、コロナ対策を実施するために、暫定内閣としてそのまま残る。ただし、今回の事件の直接の責任者であったヴィーベス(Wiebes)経済大臣は辞任した。

第3次ルッテ内閣終焉