コロナ第二波は第一波と比べてどのくらい深刻なのか

コロナ第一波に襲われた3月から5月、人々は自宅に閉じこもり街に人影がなかった。昨年暮れから始まったロックダウンではコロナ慣れやコロナ疲れからか、街を歩く人は明らかに増えている。いったい第二波は一波より安全で、安心していても大丈夫なものなのか? 実際には今回の第二波は昨年の第一波に比べ、長期間続いており、ICUに入院する人の数は多く、養護施設での感染は多く、死亡率も高いのである。コロナウィルス検査が増えたこともあり軽症患者の数も含めると感染者数は増えているが、重症に至らないと高をくくるのは危険かもしれない。

集中治療室(ICU)に入院した人の数は昨年夏のロックダウン解除までに2,741名を数えた。その後ICUに入院した人は4000人を超えている。第一波ではICUでの病床が足りずドイツへ搬送するなどパニック状態だった。今回は入院者数が多いにもかかわらず、前回よりも治療法が改善されたこともあり、なんとか足りているという状態だ。しかし、ICUに入った患者の多くが死亡するという事実も忘れてはならない。7月1日までにICUで亡くなった人は868人、その後現在までに1,130人が亡くなっている。またICUに入る前に入院患者として亡くなる人も多い。第二波中、病院でコロナウィルス感染で亡くなった人は4,646名。

老人ホームや養護施設での感染は第二波で深刻だ。3分の1の施設で、1日あたり最低でも1人が感染している。コロナ禍の開始以来、現在までに、養護施設での死亡者数は予想よりも8,600人多く、そのうち第2波では3,400人が死亡している。
(画像:Volkskrant)