コロナワクチン、病人と高齢者優先

オランダ健康管理委員会(Gezondheidsraad)は、木曜日政府に対しコロナワクチン接種について提案書を提出した。提案書によれば、数ヶ月以内にワクチンが実用化される見通しだが、オランダの住民全員が接種を受けられる量はないとみられる。最初は重篤患者そして、老人ホーム入居者、60歳以上の人、そして糖尿病患者や心臓循環器系患者などリスクグループと呼ばれる人たちが優先される。また医療上ワクチンが接種できない病人を看護する人たちも優先対象となる。

さらに医療機関で働く人達も優先される。その後、接触業の人なども他人への感染を防ぐためにワクチン接種が可能となる。
政府はコロナワクチン接種の義務化は行わない意向だ。閣僚の中でもワクチン接種は行わないという人もいる。

先週から有望なワクチンが開発されたというニュースが相次いでいる。ファイザーは臨床試験で95%の予防効果を、競合のモデルナも94.5%の予防効果と高い効果を発表している。他の製薬会社もおそらくこれに続くとみられる。オランダは欧州委員会(EC)を通してワクチンの取得をする。ECは数社に対し数億回分を注文しているが、オランダは人口比に応じその中から4%程度割り当てられる見込み。