オランダ、コロナウィルス感染者急増で第二波に突入か?

国立衛生環境研究所(RIVM)は22日、先週のコロナ検査陽性患者数が13,471名だったと発表した。これは先々週の8,265名から63%の増加である。住民10万人あたりの感染者数が多いのは北ホラント州、南ホラント州、ユトレヒト州そしてフローニンゲン州である。これまで感染者が多かった20−29歳の若者の感染は減りつつあるが、このグループからの感染によりあらゆる年齢層に増加が見られる。

RIVMの感染対策部門のトップであるファン・ディッセル氏によれば、オランダはウィルス感染対策の転換期にあるという。同氏は22日の国会での説明会でも「オランダはコロナ感染の第二波に突入しそうだ」と警告を繰り返した。ただ先週末から施行されている自治体ごとのコロナ対策(飲食店の閉店時間規定など)が十分であるかは、効果を測定しない限り結論は出せないとしている。

もうひとつの問題は、コロナウィルス検査数の限界だ。保健所(GGD)は1日約38,000件の検査申し込みがあるが、実際に検査できる数は28,000と圧倒的に不足している。これは10月には1日50,000件まで拡大する予定だと担当者は述べている。

22日の国会では政府のコロナ対策について、野党だけでなく連立与党からも批判が相次いだ。労働党のアッシャー議員は、ルッテ首相とデ・ヨング国民健康省大臣によるコロナ対策はまだ改善の余地ありとコメントしている。
(画像:RIVM)

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