オランダ政府、6月1日以降の規制緩和発表。公共交通でマスクなし95ユーロの罰金も

本日午後7時に行われたルッテ首相の記者会見で、今後のコロナウィルス規制の緩和が発表された。飲食店、学校、文化施設、公共交通機関などに関するものである。

■ 飲食店(レストラン、バー、カフェ)
6月1日12:00から開店が許可される。長い閉店で業を煮やしていた飲食店は、今週の木曜日から始まる昇天祭の休暇から店を開くことを希望していた。しかし政府は混雑を懸念し、以前の決定どおり6月1日からの再開となる。
一度に入店できるのは30人のみ。従業員とテラス客はこの30人には含まれない。(前回の決定では従業員はこの30人に含まれることになっていた)
同居している人に限り、隙間をとらずに着席することが可能。また入店には必ず予約が必要。
テラスは同居している人以外はテーブルとテーブルの間を1.5メートルの距離をとって着席する。人数制限はない。

■ ディスコ、クラブ、イベントはまだ再開できない。

■ 小学校は6月8日から完全再開する。5月11日からは半数の生徒が交代で出席していたが、全員出席可能となる。ただし、今後2週間の様子見で、学校が安全であることが確認されていることが条件となる。

■ 中高等学校は6月2日から再開。学生は1.5メートルの間を開ける。

■ 職業訓練学校や高等職業学校そして大学は6月15日から、試験、実技などの授業を再開する。

■ 劇場、コンサートホール、美術館、記念碑、音楽学校、文化センター、映画館も6月1日12:00に門戸を開放できる。ただし、1.5メートルの間隔と予約は必須である。また部屋やホールには最大30名のみが入れる。ただし美術館では最大収容人数は館による。

■ フェスティバルも再開できるが、最大訪問者数30名そして1.5メートル間隔が必須である。

■ 老人ホームなどへの訪問も5月25日から入居者ひとりにつき訪問者ひとりという条件で可能となっている。

■ 公共交通は不要不急を除き利用できる。6月1日から利用者はマスクの着用が義務付けられ、これを遵守しない場合には95ユーロの罰金が課せられる。

このほか、7月1日以降の規制緩和も発表された。

■ 7月1日から、キャンプ、バケーションパークが完全オープン。レストラン、カフェ、バー、映画館、劇場も100名までの人数を収容可能となる。ただし、予約と人との距離は必須である。

■ 7月1日から教会、会議場、結婚式場なども再開し、100名までは入場可能となる。

■ 9月1日からサッカーなどの接触するスポーツを含めすべてのスポーツが許可される。プロサッカーも開始するが、観客はなし。

■ 9月1日から、サウナ、ジム、カジノが再開。セックスワーカーも仕事を開始できる。

オランダ政府の規制緩和(英語)