オランダ全土で病院スト、給与アップと待遇改善を求める

水曜日、オランダ全土で病院の従業員によるストが行われた。これにより救急医療部門を除くのほとんどの病院が門戸を閉ざした。ストに参加したのは看護師と医師で、給与の増額と就業条件の改善を求めている。

従業員は給与の5%アップそして急な時間外労働に対するボーナスを要求。さらに負担軽減のための就業規則の改善などを求めている。これに対し経営者側であるオランダ病院協会は、3%の給与増と医療保険料支払い免除そして病欠時の減額給与支払いを提示している。

協会によれば労組の要求を飲めば9億5000万ユーロの追加予算が必要となり、協会が提示している2億ユーロの追加予算を大幅に超える。労組側は、給与アップと労働条件の改善により病院で働くことがより魅力的になると訴えている。このままで行くと高齢化と平均寿命の上昇により、2022年にはオランダで10万人の医療関係者不足が見込まれている。