光熱費の補助を受けずに寄付で、すでに10万ユーロ

11月と12月は所得や光熱費にかかわらず全世帯に190ユーロの光熱費が返却されていう。この金額を受け取らずに「Wees Warmhartig(暖かい心をあげよう)」というキャンペーンにそのまま寄付をするという市民の募金運動で、アムステルダムだけですでに10万ユーロ以上が集まった。

高騰するエネルギー費で、光熱費がかさみ、生活に支障をきたす人が出ているため、政府は全世帯に一律190ユーロずつ2ヶ月補償することを決定した。これはエネルギー会社から直接支払われる。しかし、これを受け取らずに寒さでふるえている人に寄付をしようというキャンペーンが市民のイニシアチブで始まり、多くの人が寄付をしている。

寄付はウェブサイト190euro.nlで受け付けている。集まったお金はアムステルダムの貧困撲滅団体に送られる。富裕層も多いアムステルダムだが住民の6人に1人は貧困だという。

11月4日に始まったこの寄付キャンペーン、20日以内に10万ユーロ(5000万円)が集まった。寄付する人はアムステルダム緊急基金、貧困基金そしてフードバンクのどれかを選ぶ。困っている人に直接支払われる仕組みだ。
190euro.nlは11月そして12月中寄付を受け付けている。

オランダ人の寄付の心意気はまだまだ健在である。