光熱費上限導入、でもいったい支払いはいくらに?

政府は高騰するエネルギー費に対応し、光熱費に上限を設ける措置を発表した。しかし、あくまでも「平均的な使用量」という上限であって、実際にはいくら支払うことになるのか? ガスは年に1200キューブ、電力は2400kwHという上限以内の使用量だとキューブあたり1.50ユーロ, 1kWhあたり0.7ユーロとなる。これを超える分は市場価格(契約会社により異なる)が適用される。以下はこれに基づいた世帯のサイズや家の状況によるおおよその見積もりである。もちろん家の断熱状況にもよるが、これは考慮されていない。

例1: フラット(マンション)に一人住まい
ガスは年間800キューブ。電力は1800kWhと想定すると、両者とも上限以下。ガスは 年間800 x 1,50 = 1200ユーロ。電力は1800 kWh x 0,70 = 1260ユーロという計算で、合計2460ユーロ。月割りにすると205ユーロとなる。

例2:ローハウスに住むカップル(角の家ではない場合)
平均でガスは年間1120キューブ。電力は2810kWhだとする。上限まではガスで1120 x 1,50 = 1680 ユーロ。電力で2400 x 0,70 = 1680 ユーロが適用される。上限を越えた分に関しては市場価格が適用されるので、契約会社により料金は異なるが、年間で超過分を344.4ユーロとする。年間で合計3704,80ユーロとなり、月に308.70ユーロの負担となる。

例3:4人家族で一軒家(あるいはローハウス角の家)に住んでいる場合
ガスは年間2050キューブ、電力は3940kwHだと仮定する。
超過分は例えばエッセント社の料金に従うとガスが年間1293ユーロ、電気が3383ユーロという計算になり、上限+超過分で年間8156ユーロ。月割にすると680ユーロが課せられることになる。