オランダ深刻な人手不足で、パリ郊外のスラム地区から雇用?!

「フランスのバンリューと呼ばれる大都市郊外の貧しい移民の多い地区から、失業者の若者をオランダに来てもらう。」深刻な人手不足で悩むオランダで雇用担当のファン・ヘニップ大臣は斬新なアイディアを発表した。出稼ぎ労働者を国内にもっと入れない限りオランダの経済は回らないと、同大臣がAD紙のインタビューで述べている。

大臣は、オランダに住む約100万人の無職の人たちをターゲットにしたが、次には働いている人もパートタイムでもうひとつ仕事をと呼びかけている。それでも人手不足は解消できないため、「若年失業者が非常に多いフランスとくにバンリューから人材を雇用したい。フランスだけでなく若年失業者が多いスペインも同様だ。」と同大臣はコメントしている。

パリのバンリューは、ドラッグの密売や犯罪の巣窟といわれる問題地区だ。ファン・へニップ大臣は、ここから青少年を迎えオランダで働けば、将来の道も見えてくるだろうと抱負を述べている。同大臣は先月議会にて、「モロッコやエジプトやチュニジアなどからの移民労働者を雇うよりも、欧州内から労働者を雇うべきだ」と発言した。 (画像:パリのバンリューの若者を描いた映画 La Miserableから」