感染者数、記録更新。1日で2万5千人も

5日に発表された1日のコロナウィルス感染者数は24,590名と過去最大に達した。この数はコロナ禍始めのころの感染者数と比べ大幅に大きいが、検査数の違いによるものだとRIVMは説明している。最近では大型検査場が至るところにあり、症状がある人はすぐに検査できる。現在の感染は大多数がオミクロン変異種によるものである。

ユトレヒト大学病院の感染症専門家であるブラウニング氏は、オミクロン変異株は指数関数的に増加するため、感染はとてつもない勢いで広まっている。ロックダウン以来感染者数は減少気味だったが、この急激な増加はオミクロン株の感染度の高さを語っている。再生産数(R)は1.8であるため、感染者ひとりが約2人を感染させる計算となる。このまま増加が続くと1日10万人が陽性となる可能性も否定できないと、ブラウニング氏。ただ「現在の対策(ロックダウン)がこの感染拡大をどれだけ阻止できているのかは不明」ともコメントしている。

別の疫学者ローゼンタール氏(LUMC)は、「感染した人やブースター接種を受けた人は、十分に保護されているので、ある時点で方向が変わるはず。」と述べている。つまり、感染者がまだ感染する可能性のある人に出会う可能性がどんどんと減っていく(集団免疫)のだという。