コロナのイライラを「破壊」や「叫び」で発散するビジネス大流行

もうすぐ3年目に突入するコロナ禍。今年の冬も夜間外出禁止令は続くし、訪問者の数も制限されているので、忘年会やクリスマスパーティはできそうもない。老若男女多くの人がイライラやストレスを抱えて生活している。

そこで脚光を浴びているのが不満を発散できる部屋やサービスである。「破壊部屋」と名付けられた部屋では、皿やコップを壁に投げつけたり、ハンマーや斧を使って設置物を破壊できる。この破壊部屋は2016年ごろすでに日本や米国からオランダに紹介されたが、今では人気を博している。ブレダにある「Dagjeuit Smashroom」ではこの「破壊部屋」に一日に90人も訪れるという。

声を出して叫ぶのもストレス発散にいいようだ。海岸で大声で叫ぶレッスンを行っているサービスも登場している。ひとりで叫ぶのも難しいので、グループでひとりひとり交代で叫ぶという仕組みだ。ストレスを感じているのは自分だけでない、という連帯感も得られるようだ。

しかし物を破壊したり、泣いたり、叫んだりするのは、はたしてストレス発散になるのだろうか?フローニンゲン大学の社会心理学教授ダイクストラ氏によれば、問題の根本的な解決にはならない。ただし、グループでやることがリクレーションになったり、力づけられることは確かだという。

Smash Room @ Breda