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「トニーズ・チョコロンリー」、ザーンダムの工場建設中止に
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最近では日本でも販売されているオランダのチョコレート「トニーズ・チョコロンリー(Tony's chocolonely)」は、ザーンダムに建設中の自社工場兼テーマパークの建設を中止する。工場とテーマパーク「チョコレートサーカス」建設の費用を他国への販路拡大とアフリカのカカオ農業従事者の救済に利用するという。もちろん、コロナ禍がこの中止に影響していることも確かだ。

トニーズ・チョコロンリーは、西アフリカの児童労働や強制労働を使ったカカオ農場をなくすことをミッションとしている。同社のチョコレートは強制労働によるカカオは使用していない。自社工場の建設費用を、販路拡大に加えアフリカでの強制労働防止プロジェクトに使うほうがいいという決断である。

同社は今年の初めにアントワープのチョコレートメーカー「アルテア・デラート社」を買収している。これに加えラッパーのファレル・ウィリアムスとのコラボやスタッフへのボーナスで、470万ユーロの損失を出している。ただし売上は上昇中で昨年は24%伸び、1億900万ユーロを計上した。


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「トニーズ・チョコロンリー」、児童労働を使わないチョコレートリストから削除
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オランダで最もサステイナブルなブランドに挙げられているチョコレート「トニーズ・チョコロンリー( Tony's Chocolonely)」が「奴隷(児童労働)を使用していない製品リスト」から削除された。カラフルなパッケージと豊富な味の種類で、オランダのスーパーマーケットで見かけた人も多いはず。このチョコレートメーカーのモットーは、パッケージにも書かれている「生産過程に奴隷(児童労働者)を100%使用していない。」という人々の良心に働きかけるもの。これが突然一転した。

チョコレートの原料であるカカオの栽培には未だに児童労働者や奴隷に近い労働者が従事している。これをなくすために、2007年に米国の「奴隷を使わないチョコレート(Slave Free Chocolate)」という機関が組織され、これに適したチョコレート製造業者をリストアップしている。「トニーズ・チョコロンリー」もこのリストに載っていたのだが、この突然の削除の背景には何があったのだろうか?

トニーズは、スイス(ベルギー)の多国籍企業である「バリーカレボー」社と協力していることが、このリストからの削除の理由だという。バリーカレボーは「生産チェーンに児童労働や近代の奴隷制度の使用は排除しない。」と公表している企業だ。

トニーズ・チョコロンリー社は今回のリストからの削除を非常に遺憾だと表明、バリーカレボーとのコラボレーションは、小さな企業の努力で他の大規模チョコレート生産者の意識を変えたいことが根底にあったと述べている。トニーズ社は昨年だけでも、バリーカレボー社管轄のトニーズのチョコレート生産で、387の児童労働を使った栽培農場を発見し、このうち221ヶ所でこれを是正している。
トニーズ・チョコロンリー社は2018年からオランダ最大のチョコレート製造企業となっている。

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