コロナチェックで2Gが採用されると

先週の記者会見以来、政府と議会ではコロナチェック2G導入で論議中だ。内閣は導入に賛成だが、下院ではまだ反対派との話し合いが続いている。下院と上院の意見の相違は?賛成派と反対派の論点は?

2Gコロナチェックとは、ワクチン接種済みあるいはすでにコロナに感染し完治している人のみを対象となる。現行の3Gチェックは、この2種類のほか、コロナテストで陰性であった場合も含まれる。すでに1日の感染者数が2万人を超える今、政府はこの2Gの導入を急いでいる。2G導入反対者はこれを非ワクチン摂取者への差別だと弾劾。賛成者は公衆衛生と弱者保護を優先すべきだとしている。

議会で2G導入を支持しているのは、自由民主党(VVD)と民主66党(D66)のみ。連立政党のキリスト教民主党(CDA)とキリスト教連盟(CU)は疑問を示している。最終的にはCDAもデ・ヨング国民健康省大臣を支持するため、賛成派にまわるだろう。野党の労働党はコロナ規制そのものの見直しを提唱、VOLT党やPieter Omzigtの党はまだ検討中だ。つまり完全に反対という声は聞こえてこない。上院では連立党が過半数を満たないため、最低もう一党の支持が必要となる。

2G と3G以外にも1Gという選択もあると、キリスト教連盟(CU)。これはワクチン接種やコロナ感染済みとは全く関係なく、テストで陰性であることだけが必要であるという考え方。しかしこれは現実的ではない。週末の夜には100万回の検査が必要となり、その検査能力はない。3Gか2Gか1Gなのか?来週月曜日には議会で議案が提出される。その後閣議が開かれるが、いったいいつ法定化されるのかはまだ未定である。