アムステルダムから4分の3のエアビーが消える

アムステルダムで営業している民泊エアビーアンドビー(AirBnB)の4分の3が消え去った。アムステルダム市は長い間、小さな街に押しかける観光客による騒音やゴミ、混雑によるいわゆる観光公害に悩まされてきた。市は今年から観光客を減らす対策の一環として、民泊を登録制とした。登録していない民泊は、エアビーアンドビーのサイトに掲載されない。今年の3月28日には16,648軒が登録されていたが、10月4日には2924軒と激減している。Booking.comなどエアビーアンドビー以外のサイトでの掲載をあわせても18715軒から4128軒へと減っている。

今年の4月からアムステルダム市内で自分の家や部屋をバケーション用にレンタルする場合には、市に登録しなければならなくなった。さらに、宿泊客についても、毎回届け出る義務が生じる。届け出をしない場合には罰金が課せられるという。この登録期間は今月末まで。
これまでも観光客を減らす対策として、民泊の合計宿泊期間を年間30日間まで、そして一回に宿泊できる人数を4人までという規定を課してきた。しかし、エアビーアンドビーや他のサイトが、予約の詳細を市に報告しないため、この規制もあまり意味がなかった。

今回の登録制度で、エアビーアンドビー社は未登録の民泊はサイトに載せないと述べている。ただし、あくまでも市の規制に協力するために自由意志で行っているという。