今年の冬はインフルエンザが蔓延。ワクチン接種について

コロナ規制が大幅に緩和されたことに伴い、今年の冬は通常のインフルエンザが猛威を振るう可能性が高いと、ウィルス専門家が警告している。今日は全国インフルエンザ・ワクチンの日。インフルエンザに関するシンポジウムなどが開催される。オランダでは10月と11月には、約400万人にインフルエンザのワクチン接種が無料で提供される。対象は60歳以上の人、慢性疾患のある人、そして医療関係者である。

インフルエンザ協会は対象者がワクチン接種を受けるよう呼びかけているが、それでもWHOが推奨する75%に満たない。さらに、コロナウィルスの感染する人は減少しているものの、水平線をたどっている。それでも、イベントは開催されるし、1.5メートル規制も廃止されるなど大幅にコロナ規制は緩和された。さらに、ここ1年半の期間インフルエンザに感染した人はほとんどいないため、免疫を持つ人が減っている。このため、今年の秋冬にインフルエンザが爆発的に広がる可能性があると、アムステルダム大学病院のウィルス専門家であるデ・ヨング博士が警鐘を鳴らしている。

インフルエンザワクチンは子供も摂取を受けることができる。子供は感染しても症状は軽いが、これを両親あるいは祖父母に感染させる可能性がある。
政府が対象としていない60歳未満の健康な大人も希望すれば自費でワクチン接種が可能だ。ホームドクターに連絡しワクチンの処方箋を出してもらい、これを薬局で受け取る。受け取ったワクチンをホームドクターに持っていき摂取を受けるという仕組みである。費用は保険でカバーされる場合が多い。また企業によっては会社負担でワクチン接種を進めているところもある。

国立衛生研究所、インフルエンザワクチン