出張シェフ、オランダで静かなブーム

コロナ禍のロックダウンで、レストランは長期間閉店せざる得なかった。食事を出す街角の小さなカフェから星がつくような有名レストランまで、一斉に営業中止を余儀なくされた。仕事ができなくなったシェフたちは新しい料理の開発に専念したり、テイクアウト用に料理を提供してきたが、新しいサービスとして出張して料理をつくるサービスが静かなームを呼んでいる。家でシェフを呼んで料理を作ってもらうというのは、人前に出たくない芸能人や有名人にも人気だという。

シェフは料理をするだけでなく、給仕人やテーブルセッティングの手配まで行うので、プライベートな空間で贅沢な食事を味わえる。
このプライベート・ダイニングという風習はあまりオランダでは根付いていなかったが、コロナ禍で一気に人気がでてきた。出張シェフは口コミで広まることが多いが、自分でウェブサイトなどで発信できるシェフは多くない。そこで料理を提供するシェフとサービスを受けたい人をつなぐプラットフォームもできている。たとえば、シェフ・メゾン(ChefMeason)というサイト。ここで、場所、料理の種類、料理の値段、日にちを選ぶと、希望のシェフが出てくるという仕組み。ミシュラン星のシェフから、プロになったばかりのシェフまであらゆるジャンルから選ぶことができる。価格ももちろん様々である。また自宅での食事なので、くつろぐことができるのも魅力らしい。

コロナ禍で家で料理をする人が増え、食への関心も一気に高まった。レストランや旅行に行けなかったため、お金の使いみちを探す人も少なくなかった。これが一気にプライベート・ダイニングの増加を促したと思われる。
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シェフ・メゾン