オランダのNGOで働く太田原彩那さん

オランダのNGOで働く太田原彩那さん

オランダの大学に留学し、そのままオランダに残りNGOで働くことになった太田原彩那さんにお話を伺いました。P:ポートフォリオ、A:太田原彩那さん

P: オランダにはいつから住んでいらっしゃるんですか?

A: :2018年にユトレヒト大学で社会学の修士をとるためにやってきました。大学では移民や難民そしてそれに関わる政策やNGOについて勉強しました。大学院在学中は、ユトレヒトにある難民団体で、難民の人々のためのプロジェクトメンバーとしてインターンシップを行いました。日本では政治学、特にメディア論を始め、国際関係について専攻していました。日本での大学在学中にマルタ島に英語の語学研修に行った際、様々な文化や移民・難民の人々との出会いをきっかけに、ヨーロッパで移民学を学び、彼らのために何かをしたいという思いから、オランダにやって来ました。オランダを選んだきっかけは、オランダは他のヨーロッパの国々に比べてもリベラルで、移民対策に関してもとても長い歴史をもっているということ、さらに色々なバックグラウンドを持つ人々に対して開かれている国民性がとても興味深かったからです。その国での国の政策がそこに住む移民や難民の人々にどのような影響を与えるのかを勉強したいと思いました。あとは、マルタ滞在中に旅行で立ち寄ったアムステルダムに心を奪われ、それからオランダが頭の片隅に離れなかったのも理由のひとつです。2018年の春に日本の大学を卒業し、8月にオランダにやってきました。

P:  それでユトレヒト大学で学んだのですね。?

A: はい。2019年の夏まで1年間学び、修士号を獲得しました。その後は日本には戻らずオランダに滞在したかったので、Zoekjaarビザ(就活用ビザ)を習得後、しばらくはオランダ語の勉強に少し時間を費やしました。その後は起業ビザを取得し、文化コンサルタントとして活動をしています。現在は、アムステルダムにあるNGO「Refugee Talent Hub」で研究フリーランサーとして働いています。

P: そのNGOではどんな仕事をしているのですか?

A: NYの難民団体と合同企画で、難民女性のためのメンターシップ・ガイドを編集しています。欧州各国の企業が、難民女性が労働市場に進出していけるためのメンターシップを行うためのガイドブックです。このメンターシッププロジェクトでは、企業の従業員がボランティアでメンターシップを行います。これは、従業員(メンター)にとっても自分のキャリアを異なる視点・文化から見つめ直したり、自分自身のネットワークの拡大、さらにリーダーシップなどのスキルアップができる大きなチャンスでもあります。

P:  彩那さんのご趣味は?

A: 歌と料理です。歌は日本にいるときはミュージカルをやっていたこともあり、今でも歌うことが大好きです。あとは食べることがとても好きなので、日本食やいろいろな種類の食べ物を料理をするのも大好きです。