オランダの屋内・垂直農法の「プラントラブ(PlantLab)」社、米国やバハマにも拠点

屋内や高層建築物の階層、及び高層の傾斜面を使用して垂直的に農作業を行う「垂直農法(Vertical Farming)」を推進するオランダのハイテク農業企業「プラントラブ(PlantLab)」は、2000万ユーロ(約23億円)の投資を受け、オランダ、米国そしてバハマなどに屋内農場を開始する。プラントラブ社は、野菜や果物を垂直に栽培する企業で世界中で特許を持つ。

過去10年に同社は革新的な技術を使い、屋内での都市型農業を開発してきた。アムステルダムではすでに商業化が始まっている。サッカー場2つほどの小さな表面で、1日に200グラムの野菜を10万人に提供できるほどの生産性の高さを達成している、と同社。

投資会社デ・ホーグ・キャピタル社からの投資を受けたプラントラブは、今後さらに生産拠点を増やすという。「地球の人口増加と環境危機による世界的な食糧危機を招くが、弊社の技術は解決の糸口になる。食料生産をより持続可能で効率的に行えるようになる。」と同社のCEO。

プラントラブの技術を使えば荒れ地や都市部といった通常では農業に向いていない場所でも農業生産が可能。気温、湿度、光量が調整できる上、水の使用量が95%まで減らせる。

PlantLab