オランダのバレンタインデー、赤いバラ50本を買うのは外国人?

バレンタインデーに女性が男性にチョコレートを贈る習慣というのは日本だけかもしれない。オランダでは男性から女性へあるいは男性から男性、女性から女性へと好きな人へプレゼントする。プレゼントは花が主流である。それも赤いバラの花。

本日の全国紙NRCハンデルスブラットは書いている。「花屋の経営者コニーによれば、オランダ人の男性は一束5.95ユーロの花束を買うのに躊躇するが、外国人(トルコ人、モロッコ人、スリナム人など)は50本の赤いバラを平気で買う。オランダは花が安いといっても、50本買うと125ユーロにはなる。他の花屋もトルコ、スリナム人だけでなく、ブルガリヤやポーランド出身者も同様だと口をそろえる。生粋のオランダ人で50本の赤いバラを買う男性は100人に1人ぐらい。」

世界的に花の販売事業を展開するフローラ・ホランド社は、ここ数日で1億5200万本のバラを販売したが、これは昨年より10%少ないという。バラの生産を起こっているケニアの天候不順が原因で、価格が上がっているのがこの減少の裏にある。赤いバラは1本2.5ユーロぐらいする。
売上を増やすために市井の花屋は安い白やピンクのバラを赤いバラに混ぜてブーケにするなど工夫している。

同じくNRCの記事によれば、50本の赤いバラを買うのは外国人だけでなく若いオランダ人にいる。しかし、125ユーロを100ユーロにまけてくれと頼むところがオランダ人だ。さらに、オランダ人はまだツボミの状態の花を買うのが好きなようだ。長持ちさせるのが目的であることは明白だ。これに対し移民(外国人)は一番美しい状態の花を買っていくという。
ただオランダ人男性の名誉のために付け加えると、オランダ人は自分のため、家に花を飾るために定期的に買っていく。これに対し外国人はバレンタインデーや誕生日や結婚記念日といった特別なときにだけ花を買う。

NRCの記事