オランダ、飲食業が10年で60%の伸び

オランダの国民総生産(GNP)は2008年から2018年の10年の間に23%伸び6930億ユーロに達した。このうちHoreca(Hotel, Restaurant, Cafeの頭文字をとったもの)と呼ばれる飲食・宿泊業の伸びは顕著で、10年で61%増加し90億から150億ユーロへと伸びている。飲食・宿泊業の占める割合は、農業、林業、漁業を合わせた130億ユーロを超えた。

オランダ飲食・宿泊協会(KHN)によれば、飲食店数も大幅に増加している。この10年間の間に、レストラン数は1000軒、カフェテリアとランチルームは3000軒増え、ホテルも700軒増加した。ただ、飲食業はブームだが、倒産するケースも少なくない。とくに小規模の飲食店での倒産が目立つ。

飲食・宿泊業の伸びはこの業界における雇用も増やしており、10年で28%伸びている。
この飲食業の伸びは、好景気とミレニアム世代の外食の増加が影響している。20年前まではオランダ人はあまり外食をしなかったが、最近では30代−40代を中心に外食が日常になっている。