アムステルダム、観光客を減らす努力にもかかわらず客室数大幅増加

アムステルダムへの観光客が爆発的に増えているが、これにともなうホテルの部屋数も増加している。過去5年で7700部屋増えており、これは25%の増加である。市内の中心地だけを見ると40%も増加している。中央統計局が発表したこの数字には、エアビーアンドビーなどの民泊は含まれていない。

観光客の増加による観光公害対策として、アムステルダム市はここ数年訪問者数を減らす努力をしてきた。2016年からはホテルの新設申請に許可を出していない。ただ、アムステルダムを訪れるのは観光客だけでなくビジネスのための出張者も少なくない。このため宿泊設備の増加は止む得ないというのが現状だ。

ホテル新設の禁止が出る前に申請した建設計画もあるので、ホテル客室数は今年も増える見込みだ。アムステルダムのRAI会議場に本日オープンするホテルNhowは、650室というアムステルダムでも最大のホテルだ。今年の終わりには、同じくRAIに440室のファン・デル・ファルクホテルと579室のホリデーイン・エクスプレスができる予定だ。

アムステルダム市によれば、ホテル客室数の増加は今年を最後に止まる予定だという。ただし、ホテル客室数が頭打ちになったところで観光客の数は減らない。アムステルダムの周辺のザーンスタット、ホーフトドルプ、アルメア、アールスメールそしてずいぶんと離れたレリースタットにも観光客向けのホテル建設が計画されている。計画がすべて実施されれば、周辺地区にあと14,000客室が増える見込みだ。(画像はRAIのNhow)