オランダで売られている野菜・果物に内分泌撹乱を起こす残留農薬?

オランダの店頭で販売されている野菜や果物にはホルモンバランスに悪影響を与える残留農薬がついていると、全国紙Trouwが本日書いている。これに対しオランダ食品・消費者向け製品管理局(NVWA)が月曜日発表したところによれば、オランダそして他のEU諸国の野菜や果物についている農薬は比較的少なく、これはここ10年以来の変わっていないという。

ただし、EU以外の地域から輸入される製品については、EUで許可されている農薬量の限度を超えているものがある。またホルモンバランスを崩す農薬はEU以外の国で使用されている。一番残留農薬の多い野菜や果物の生産地は、ドミニカ共和国、ウガンダ、そしてケニアが挙げられている。EU内ではスペインがやり玉に上がっている。

NVWAの調査に基づきTrouw紙が調べた内容によれば、オランダで売られている野菜、ハーブ、種子、穀物、ナッツにはホルモンバランスを崩す残留農薬が含まれているという。これに対しNVWA当局は、Trouwの分析結果を確認できず、残留物質が内分泌かく乱物質であるかどうかの測定は行っていないと述べている。

EUは2009年に内分泌撹乱物質(ホルモンバランスを崩す物質)が消費者の口に入らないよう規定を設けている。しかし環境団体PANヨーロッパによれば、この規定は必ずしも遵守されていないとTrouw紙。