紛失した小包の責任所在は?運送業者?ウェブショップ?

シンタクラース、クリスマス、そして今週はブラックフライデーのセールと、オンラインショッピングでの買い物ラッシュである。大忙しの配達員は届け先や隣人が留守だった場合、家の前に置いたり庭に投げ込んだりすることもある。配達物が紛失してしまった場合、いったい誰が責任を持つのだろうか。

年間を通し2018年には約5億個の小包が配送された。だが、届かないというケースも少なくなかった。消費者連盟(Consumentbond)が受け取るクレームの18%は小包紛失に関するもの。届け先の郵便受けに「留守のため隣人に荷物を預けました。」というメモが入っていて、いざその隣人bを訪ねると荷物は届いていないなどのケースや、ゴミ箱の横に置いておいたというメモがあるものの実際には見つからないなどというケースが一般的だ。届いていないとわかると、PostNLなどの配送会社に連絡するが、配送会社は送付元に連絡しろという。いったい誰が紛失荷物の責任をとるのだろうか?

ウェブショップに関する法律専門家ベニサン・ヨンカー氏によれば、紛失荷物に関してはウェブショップに責任があるという。どんな理由にせよ、注文した商品が届かないのは、(たとえ隣人がくすねてしまった場合でも)ウェブショップに責任があり、返金しなければならない。しかしながらショップは再送する義務はないという。

現状、多くのウェブショップは紛失を配送会社の責任と消費者に伝えることが多い。その場合消費者はどうするのがいいのか。まずは消費者連盟に苦情を申し出る。しかしこの場合返金はない。もうひとつのオプションはACMというオンラインショップを管理する団体に連絡し、そこからウェブショップに苦情を伝えてもらう。埒が明かない場合には訴訟というケースもあるが、それも少ない。いずれにせよ、まずはウェブショップに連絡するのがいいようである。