政府の気候変動対策に対する農家デモ、トラクターで高速道路を通行で大渋滞

水曜日朝、農家がトラクターでオランダ全土の高速道路を通行するというデモを行っている。とくにユトレヒト付近ではかなりの交通マヒが起きている。オランダ交通局は農家に対し道路を封鎖しないように呼びかけているが、混乱は防げず朝7時45分には全土で450kmの渋滞が起きている。とくに渋滞がひどいのが、高速道路A1, A2, そしてA27で、交通局は一般車に対し高速道路を避けるよう呼びかけている。さらに集合場所であるハーグに向かうA12も渋滞が予想されている。

農家はオランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)の調査結果と政府の政策に反対しこのデモを繰り広げている。最初のデモ地点はユトレヒト近郊にあるこのRIVMである。RIVMは、窒素による環境破壊の原因の40%が農家によるものだと結論づけ、政府は自然保護地域から農家の撤去を政策に上げている。農家によれば、RIVMの調査結果が適切な調査方法を取られていず、数値が不正確だという。気候変動の原因を農家だけが負うのは不当であるというのが彼らの主張である。当初デモはハーグの国会議事堂から開始する予定だったが、許可が下りずにRIVMが集合場所として選ばれた。

農家防御軍(Farmers Defence Force)と名付けられたデモには、2000人から3000人の農家がハーグに結集すると見られている。トラクターでやってくるのはその一部で、他のデモ隊はバスや公共交通機関で集まるという。このデモは10月2日も行われている。