オランダ情報機関、ファーウェイ社によるサイバースパイ行為を調査

オランダのフォルクスクラント紙の報道によれば、中国の通信技術企業ファーウェイ(Huawei)社がオランダにてサイバースパイ行為を行っている可能性があるという。ファーウェイはオランダの大手通信会社経由で顧客情報を盗み取っていると同紙は報じている。オランダの情報機関であるAIVDは中国政府によるスパイ行為であるかを調査に乗り出すという。ただし、AIVDもファーウェイそして大手オランダ通信企業(KPN、Vodafone/Ziggo、T-mobile)も、これが事実かどうかは発表していない。

ファーウェイ社は世界中でスパイ行為の容疑がかけられている。オランダでは無線通信4Gネットワークをさらに高速で信頼度の高い5Gネットワークへの移行が進みつつあるが、このネットワーク構築にファーウェイ社を招くか否かで調査が進められており、その結果を待って政府は決定を下すという。

昨日オランダ政府は100ページに及ぶ「中国戦略」を発表したが、その中で中国によるサイバースパイ行為にもっと目を向けるべきである旨が記されている。「これまでオランダはあまりにもナイーブであった。」と述べている。このファーウェイ社回避は、「安全保障上の問題」としてアメリカのトランプ大統領が同盟国各国に呼びかけている。日本を含むEU諸国もこれを検討しているが、5G構築は中国企業の技術なしでは完成しないというジレンマに直面している。