オランダ地方選と一昨日の銃撃事件の影響

本日20日はオランダの地方議会とWaterschapというオランダ独特な水管理委員会選挙。後者はオランダに住んでいる人なら国籍に関係なく日本人にも選挙権がある。投票用紙配布数は1310万通。全土に1万近い投票所がある。投票は夜21時まで。

地方議会選挙は伝統的に投票率が低いと言われている。前回は50%に満たなかった。しかし今年は投票率が上がると見る向きもある。2日前に起きたユトレヒトでの銃撃事件と天気の良さがその理由だ。ユトレヒトの銃撃事件はまだテロとは確定していないものの、反移民を掲げる極右党である自由党(PVV)党と民主フォーラム党(Forum voor Democratie)には追い風になるかもしれない。ただ、この両党の支持者は固定しているため、新規にこの事件を受けこの両党に投票をしようとする人は少ないという見方もある。また、脅威が迫っている場合には一般的に既存の政党に投票するという過去のデータもあることから、ルッテ首相のVVD党に有利という説もある。
世論調査では、自由民主党と反EUと反移民を掲げる民主フォーラム党が拮抗している。