オランダでもボーイング737MAXの飛行禁止

エチオピアで起きた米ボーイングの最新鋭機「737MAX」の墜落事故に関連して、同型機の運航を停止する動きが世界各国に広がっている。オランダを含むヨーロッパでも例外ではなく、欧州航空安全機関(EASA)の指令を受け欧州各国が12日の午後20:00から自国の領空での飛行を禁止した。

10日ボーイング737MAX8の機体を使ったエチオピア航空が墜落し157名の乗客と乗員が死亡した。昨年同じ機種がインドネシアで墜落、189名の命を奪っている。EASAは、この2つの事故の原因が機体にあるとはまだ判定されていないが、事故の原因が究明されるまで欧州上空での安全確保のため飛行を禁止すると発表している。

オランダでボーイング737MAX8を使用している航空会社は「オランダTUI」のみ。「TUI」はドイツの企業だが、「オランダTUI」でも現在3機を所有している。このうち火曜日にオランダに向かった2機は、オランダ上空領域に入れなくなったため南ヨーロッパの出発地に戻ることになった。乗客はそこで別の機体を待ちオランダに戻るという。

ボーイング737MAX8の飛行禁止令を出したのは、欧州ではイギリス、フランス、ドイツ、トルコ。マレーシア、オーストラリア、中国、インドネシア、シンガポールのアジア諸国でも飛行禁止は決定している。ただ、FAA米国連邦航空局は12日、同局の調査では737MAXの性能に関する問題は認められなかったと発表、同機の飛行は続いている。