サークル

オランダの不動産市場の高騰もピークを超え、家賃の上昇率も減少気味
賃貸住宅の家賃はいまだに上昇中だ。しかし今年第1四半期の全国の上昇率平均は4.9%と低くなった。賃貸住宅ブローカーであるパラリウス(Pararius)が発表した数字である。
上昇率は下がったといっても、ハーレム、アルメール、そしてスキーダムといった大都市周辺では他の地域と比較し大幅に上昇している。アルメールでは15%も上昇し、1平米あたりの平均賃貸料金は13.78ユーロとなった。ハーレムでは同19ユーロ、アムステルダムでは23ユーロである。アムステルダムでは上昇率は低く3.6%だった。

州ごとで見ると上昇率が高いのはゼーランドとフレーフォランド州。フリースランド州では家賃自体が下がっている。オランダの不動産価格は高騰の一方だったが、パラリウス社によれば冷却期にはいってきているという。これにともない家賃も上昇が抑えられ気味。

歌舞伎がテーマの浮世絵寄贈、アムステルダム国立美術館で展覧会
歌舞伎をテーマにした浮世絵の展覧会が本日水曜日からアムステルダム国立美術館(ライクスミュージアム)で開催される。
これらの浮世絵は、ヘルウィグ・ケンペルス夫妻からの寄贈されたもの。国立美術館はこの寄贈を「世界に誇れる歌舞伎絵のコレクション」だとして感謝の意を表している。

歌舞伎は1600年ごろから日本で人気を博してきた大衆向け舞台芸術で、歴史上のヒーローや動物、幽霊、そして売春婦などをテーマに演じられている。浮世絵で歌舞伎の題材が取り上げられたのは18世紀に入ってから。歌舞伎を見物したあとに、記念に浮世絵を買うというのが当時では普通だったらしい。ヘンク・ヘルウィグさんと妻のアレンディ・ケンペルスさんは、40年間歌舞伎をテーマにした浮世絵を蒐集してきた。国立美術館のプレスリリースによれば、夫妻はパリで歌舞伎を観劇して以来大ファンとなり、まず1枚目の浮世絵をパリで買ったという。その後蒐集は続き1500枚となった。夫妻は多くの人に見てもらおうとコレクションの一部を寄贈した。
この展覧会は10月13日まで開催されている。

売れ残りのイースター・チョコレートの行方、再利用? 寄付?
イースター時期、スーパーマーケットにはチョコレート製の卵や鶏が溢れていた。ところがイースターが終わるとともに棚から姿を消す。いったいイースター用チョコレートはどこへ消えたのだろうか。オランダの放送局RTL-Zが追跡調査をした。

ベルギーのチョコレートメーカーで日本でも有名な「レオニダス」は今年4400万個のイースターエッグを販売した。これは昨年の30%増だという。社長のデ・スエリエールス氏がRTLZに語ったところによれば、当初は3500万個ぐらいを予想していたので今年は思いがけない増加だったという。今年は不足気味だったが、もし余剰が出てしまったらどうするかという質問に同社長は、「来年のイースターまでとっておくということはしない。アンダーレフト(Anderlecht)にあるアウトレットでディスカウントで売りさばく。」と答えている。

オランダのチョコレートメーカーである「トニー・チョコロンリー」も今年はイースターエッグは全く残らず売れたという。小売業者と綿密な計画を立て、イースターの1週間前までに売り切れるよう生産量を調整している。ただし同社のイースター用板チョコは9000枚売り残った。この売れ残りは、デーベンターにあるフードバンクに送った。トニー・チョコロンリーはイースターに限らず特別な祭日用のチョコの売れ残りはすべてフードバンクに寄付するという。

スイスのリンツ社も売れ残りのイースターエッグ・チョコは来年まで取っておかないと述べている。質を重要視するため長期保存はできないと同社。また売れ残りを再度溶かして別のチョコレートにすることもしないという。

これに対し売れ残りのイースターエッグチョコを溶かして再利用するというメーカーや店もある。店舗ではチョコレートケーキの材料にしたりする。ただし、ひとつひとつ包装をはがしチョコレートを溶かすというのはあまりにも労働力がかかるため、これを避けるというところが多いらしい。スーパーのアルバートヘインでは店頭に並ばなかった自社製品は溶かして再利用するという。ユンボやヘマでは割引して販売する。スーパーのユンボは、2週間売れなかったら、フードバンクに寄付するか、顧客に無料で配るという。

イースターはスーパーマーケットとガーデンセンターの稼ぎ時
市場調査会社GfKの調査によればイースター期間のスーパーマーケットの売上は通常よりもずっと高くなる。通常時は平均7億2000万ユーロだが、イースターには8億4000万ユーロと17%も上昇する。中央小売業局(CBL)によれば、今年は天気も良いこともあり8億7000万ユーロにも達する可能性があるという。とくに果物、野菜、バーベキュー用の高級肉の売上が伸びそう。

イースター用のショッピングで、最も人気はアイスクリームケーキ。起源は19世紀の終わりに遡るというこの冷凍ケーキ、イースター期間は通常の3倍も売れるという。そのほかには、イースターブレッドと呼ばれるアーモンドペースト入のパン、カナペ用のクラッカーなども通常時の3倍の売上。チョコレートのイースターエッグを買う人も多い。花や植物そしてアルコール類の消費も急増する。

ほとんどのオランダ人が休暇をとっている金曜日から月曜日までのイースター期間は、毎年ガーデンセンターが混み合う時期である。オランダ人は4月5月に夏に向けての庭造りに精を出すが、イースター休みは絶好の機会。
ガーデンセンターにはドイツ人の客も多いという。ドイツでは金曜日から月曜日まで店が閉まるため、ほとんどの店が開いているオランダに国境を超えてやってくるのだという。

オランダのチューリップ畑トップ4
イースター休暇、オランダのチューリップ畑の散策計画をする人も多いはず。キューケンホフ公園はあまりにも有名で観光客で溢れていますが、オランダ各地にチューリップ生産地は広がっています。以下は有名なチューリップ畑トップ4。

1.北東ポルダー(Noordoostpolder)
フレーフォラント州の北部、エメロード(Emmeloord)付近にもチューリップ畑が広がっています。この地域は灘タラ農業地帯でチューリップの生産でも有名。4月半ばから5月にかけて1000ヘクタールのチューリップ畑が満開になります。ナショナル・ジオグラフィック誌で世界で最も美しいルートに選ばれています。

2.コップ・ファン・ノールドホランド(北オランダ州の先端)
ウェストフリースランド地方もチューリップの栽培で有名。Andijk、Enkhuizen、Bovenkarspelといった場所が見どころです。アムステルダムから車で1時間以内の距離。電車で行って自転車で巡るのも可能。

3.ゼーラント州とベルギー西部
オランダの南西部ゼーラント州もチューリップ栽培が盛ん。さらにベルギーのフランダース地方とくにTeneuzenとHulstとの周りが有名です。ここはゲントから車で約30分、アムステルダムからは約2時間半の距離です。

4.キューケンホフ付近
オランダで最も有名なチューリップ栽培エリア。ライデンからハーレムまで続くルートです。一番多く栽培されているのはLisse, Hillegom、Noordwijkhout。このエリアはアムステルダムやハーグから30分と便利なため観光客も多く、車の渋滞にはまる可能性も高いのでご注意。

オランダの消費者物価値上昇率EU平均の2倍
オランダの消費者物価は3月時点で昨年同時期の2.9%上がっている。これはユーロ圏平均の1.4%の2倍である。オランダ中央統計局がユーロスタット統計をもとに調べた結果である。この値上がり幅は1997年以来ユーロ圏で最も高いもの。

オランダで特に値上げ幅が大きいのは食料、飲料そしてエネルギー費である。エネルギー費は1年前と比較し16.7%の値上がり。これは料金のみならず税金の値上げによるもの。オランダに続き値上げ幅が大きかったのはキプロスの12.9%、ベルギーの8.8%そしてドイツの4.7%である。

飲料や食料の値上がり率もユーロ圏では最も高く3.6% ユーロ圏平均は1.3%である。この値上がりは低率付加価値税が6%から9%に上がったこととエネルギー税の値上げが主な要因だ。
通常オランダの値上がり率はユーロ圏の平均とほぼ同じ。過去10年のオランダの物価上昇は14%だが、これもユーロ圏の平均並みである。

蘭ING銀行、独コメルツ銀行と合併か?
16日付けFT紙によれば、オランダの金融グループINGのトップであるラルフ・ハマース氏がドイツのコメルツ銀行のCEOマーティン・ツィールケ氏と国境を超えた銀行合併について話し合ったという。こ協議にはINGの本社のフランクフルトへの移動の可能性も含まれている。


事情に詳しい人がFT紙に語ったところによれば、両銀行トップの接触はあくまでも非公式なもので、3月半ばに持ち上がったコメルツ銀行とライバルのドイツ銀行合併に関するものだという。
ドイツの経済誌「マネージャー・マガジン」は、INGが火曜日の夜にまずアプローチを開始したと書いている。このニュースでコメルツ銀行の株価は3%上昇し、昨年同時期の32%増となった。さらに同誌によれば、INGはこの合併につきドイツ政府にも交渉を開始したという。

コメルツ銀行を狙うのはINGが2社目。4月の始めにはコメルツとドイツ銀行の合併を中止させるべく、イタリアのユニクレジット銀行が買収提案を出している。今回のINGとの協議に含まれる本社のフランクフルトへの移動案はドイツ政府へのアピールとみられる。さらにオランダの厳しすぎる金融規制を迂回するという目的もあるようだ。オランダではボーナスが給与の20%までと規制されている。ヨーロッパでは100−200%までが限度となっている。投資銀行家にとってアムステルダムは魅力に欠けるらしい。

アムステルダムの駐車料金大幅値上げ
アムステルダムの中心部(ダム広場付近)の駐車料金が日曜日から大幅に値上げされた。これまで1時間5ユーロだったものが7.5ユーロとなった。

運河沿いとヨルダン地区は時間あたり6ユーロとなる。さらに市営駐車場も値上げ予定だが、路上駐車よりは若干安く抑えられる。

このアムステルダム市の駐車料金値上げは、車を市内から締め出し自転車や公共交通機関の利用を進めるのが目的である。さらに、市内の駐車場所も数千カ所減らすという。アムステルダムの市長は緑の党出身。

アムステルダム市が徴収する駐車料金は年間で2億ユーロに上る。このうちのほとんどが道路整備に使われるが、子供の遊び場や緑地化にも費やされている。

オランダの世界最大半導体製造装置メーカーASMLに中国のスパイ
オランダの経済紙フィナンシエール・ダハブラット(Het Finacieele Dagblad、FD)が報じたニュースによれば、世界最大の半導体製造装置メーカーであるASMLで複数の中国人従業員が大規模な機密情報を盗んだという。容疑者らは同社でも上級職についていたが、調査によれば中国の科学技術省とのつながりがあった模様。

被害総額は数億ユーロと見られ、オランダ企業での機密漏洩では史上最大規模。企業秘密を盗んだと見られる中国人はアメリカのサンホセにある同社の拠点を通し数年にわたり内部ネットワークに侵入していた。ソースコード、ソフトウェア、価格戦略、マニュアルなどを盗み取っていたと見られる。

スパイ行為は2014年に設立されたASMLの競合であるXTAL社が指示したという。XTAL社はASMLで働いていた中国人従業員が設立したもの。XTAL社は盗んだ情報を利用し、驚くべき速さで市場を広げただけでなく、サムソンなどのASMLの顧客をとっていった。

カリフォルニアの裁判所は2018年にXTAL社に対し2億2300万ドルの罰金を課している。FD紙によれば、この事件には中国政府が間接的にからんでいるという。

ASMLは、オランダ南部・フェルトホーフェンに本部を置く半導体製造装置メーカーである。半導体露光装置を販売する世界最大の会社で、16ヶ国に60以上の拠点を有し、世界中の主な半導体メーカーの80%以上がASMLの顧客である。

オランダ売春禁止請願に4万人が署名、性産業従事者の反対も
オランダでキリスト教徒の若者を中心に「売春婦利用を違法とする」運動が起きている。売春に反対する「Exxpose」という団体がすでに40,000人から署名を集めている。「性をお金で買うのは搾取に他ならない。弱い立場にいる人たちを利用し無理強いしている。」と同団体。

これに対し性産業従事者であるイベット・ルールスさんは、売春を禁止する計画は「恐ろしい」と反対している。「Exxopose」が目指しているのは北欧形式で、売春婦を買うこと自体が犯罪となる。現在この北欧モデルはスエーデン、ノルウェーそしてフランスで適用されているが、イベットさんによれば売春婦を危険な立場に追いやるというのである。スエーデンではこの法律により「悪い」訪問者のみが残り売春婦に対する暴力沙汰などが増えた、とイベットさん。さらにフランスでは売春婦の間でのHIV感染が増えたという。またこれらの国での人身売買が減ったというデータもない。

国際的な人権団体であるヒューマン・ライツ・ウォッチも、この北欧モデルに反対している。売春をなくそうという心構えは悪いとは言わないが、性産業従事者にとって否定的な側面が多すぎだと同団体。「暴力沙汰が増え、安全な場所での仕事を見つけることや、警察に行くことも難しくなる。」と悪い面を強調している。同じく人権団体アムネスティ・インターナショナルも売春禁止に懐疑的である。売春による犯罪があることも確かだが、売春婦は合法化により恩恵を受けている点も否めない。問題があれば警察に駆け込むことも簡単だし、暴力や人身売買も防ぐことが可能だ。

オランダでの売春は市町村レベルで規制が行われている。飾り窓などで自営するのを認める市もあれば、これを禁止する市もある。共通しているのは、売春婦はEU加盟国出身の18歳以上で居住許可を持つ人に限るというもの。アムステルダム市ではこれが21歳以上と規制されている。売春婦が規定年齢に達していれば訪問者に対する罰則はない。

アムステルダム、スクーターの自転車道路通行禁止に
スクーター(原付きバイク)は4月9日からアムステルダムの中心部(高速道路A10より内側)では、自転車道路を利用せず自動車道路を通行するいう条例が施行された。またこれまでスクーターにはヘルメットの着用は義務付けられていなかったが、自動車道路を走るスクーターはヘルメット着用が必須となる。さらにスクーターは時速25kmが最高速度でこれ以上のスピードは違反となる。アムステルダム市は、この条例で交通の安全を確保するとともに、自転車専用道路の混雑を緩和するのが目的。

しかしこの条例に反対する請願書に現在42,000人が署名している。スクーターが自動車道を走ることによる事故が心配だという。車はスクーターより大きいだけでなくスピードも出るため、衝突や接触事故などが起きやすいというのが反対者の見地。車とスクーターの混合は、スクーターと自転車が同じ道路を走るより危険度は高いという。
ヘルメット着用はアムステルダムだけでなく全土で義務化される予定だ。昨年末に130名の医師が脳損傷の危険を提唱しヘルメット着用の請願を提出している。現在オランダには70万台のスクーターが登録されている。

アムステルダム市、教師不足に難民を導入するプロジェクト開始
アムステルダム市では、逼迫する教員不足に対応するためにシリアやトルコからの難民を教育するというプロジェクトを開始した。現在アムステルダムだけでなくオランダ全土で教師が不足しており、クラスをなくすという学校まで出てきている。候補者たちは近い将来に教師として働けるようオランダ語の集中習得コースを受けている。候補者10名はすべて高学歴の難民。教師不足には微々たる貢献だが、この実験的プロジェクトで将来的には難民を含む外国人の教員養成への足がかりを作るという。

このプロジェクトを行っているのは、アムステルダムのニューウエスト地区で16の小学校をまとめる機関と、教員養成機関。財政援助はアムステルダム市が行っている。候補者は3ヶ月間でオランダ語の習得とオランダの学校教育を学び、学校で実際にインターンとして働く。教員の養成とリクルートを担当するスプラウトさんによれば、オランダでも通用する教員資格を持つ人もいるくらいで教育自体には問題はないが、オランダ語がネックだという。最低でも外国語レベルB1を保持するのが条件だが、このレベルで小学校で教えるには無理がある。最初は教員アシスタントとして仕事を始めてもらうという。5年前にシリアから難民としてオランダにやってきた女性は教師だったが、今はモンテソーリスクールでアシスタントとして働いている。近い将来には正式な教師になると意気込みを見せている。

教師不足は小学校だけでない。中高等学校でも同じ問題をかかえている。数学、物理、化学といった専門を教えることができる高学歴の難民は多く、オランダ語を習得すれば教壇に立つことができる。ただ年齢が30−40代と言語習得には難しいという問題も残る。

アムステルダム、新たにサッカー場70カ所分のオフィス建設計画
アムステルダム市は今後の需要増加を予想し、約50万平米分のオフィス建設を計画している。サッカー場に例えれば70カ所分の広さである。

金融危機以降オフィスの需要は激減し住宅に改装されるビルも目立っていた。ところがここ数年好景気を反映し、空きオフィスが2015年の15%から8.8%へと減少、新築オフィスビルの建造も増えている。

アムステルダム市は今後建設される建物には、環境に優しいこと、ガスを使用しないこと、そして駐車スペースが十分であることを義務付ける。

市が誘致を狙っているのは、国際的な企業の欧州本社、クリエーティブビジネス、ハイテク企業などで、アムステルダム南部とバイルマー地区でのオフィス開設を奨励している。

北海で16世紀に沈んだ船を発見、銅の延べ棒が
今年の1月初め、ドイツのMSCの船からコンテナが北海に落下するという事故が起き、いまだにコンテナは回収作業中である。作業中偶然に1540年ごろの船の破片が見つかったと教育・文化・科学担当大臣が水曜日に発表した。科学的な分析で、船の梁を支えていた木は1536年の秋に採伐されたものだということが判明している。

この船には銅が積まれていた。この銅はコインを鋳造するために使用され、17世紀のオランダ黄金時代には東インド会社貿易の支払いに広く使われた。さらに、この銅の延べ棒には「Fugger」という家名が刻字されている。バイエルンのフッガー家は、銀行業と貿易業で15世紀と16世紀に欧州でのビジネスを牛耳っていた。

コンテナをサルベージしていた会社は、数週間前にオランダの北部のテルスヘリング島近くから数枚の銅の延べ棒が発見したが、あくまでもコンテナの積荷の一部だと考えていた。ところが今回16世紀の船の梁が見つかり、銅が当時のものであると判明。さらに調査で、この船は幅7.5メートル、長さ25−30メートルのものだと見積もられた。船底は平らで大量の荷物が積まれるように設計されていた。船の考古学者オーフェルメールさんによれば、船はオランダ北部で造船されたものだという。今年の夏にはこの沈没船に関するさらなる調査が進められる。


オランダ情報機関AIVD、国家の安全を脅かすと中国製の5G機器を警戒。
オランダでも5G(第5世代携帯)ネットワークの開発を進めているが、オランダ情報機関(AIVD)の長官ディック・スホーフ氏は同機関の年間報告発表の際に「5Gあるいは他の重要な通信機器購入の際、中国製とロシア製には十分注意を払うべき」だと警告した。スホーフ氏によれば、中国とロシアはオランダでの諜報活動が非常に活発であり、両国からの通信機器購入はオランダにとって危険だというのだ。

第5世代ネットワーク(5G)は通信界にとって非常に重要だが、サイバー攻撃を仕掛ける国から関連機器やソフトウェアを購入することは危険との背中合わせであるため、これを禁止すべきだと長官。5Gネットワークや他の重要通信インフラの敷設に中国の諜報機関が関わっている可能性があると、AIVDは警告を発している。とくにC2000と呼ばれる通信サービスはオランダの救助と安全サービスに使用されるため、これが妨害されることを恐れている。

先月オランダのメディアRTLZは、KPNが中国のファーウェイと5Gネットワークの敷設に関する技術契約を結ぶところであると伝えた。ファーウェイとKPNはすでに交渉が進んでおり、署名をする直前だった。現在KPNや他の通信会社は、国家テロと安全管理機関の指導のもと5G敷設のリスクを分析している。このリスク分析は欧州委員会も加盟国に要求していた。

さらにオランダ政府も中国の諜報活動への対応策を含む「中国戦略」を実施している。米国、オーストラリア、ニュージーランドは国家のデータシステム保護の目的で、すでにファーウェイ機器の購入を禁止しており、欧州にも同様な措置を取るよう圧力をかけていた。トランプ大統領のアドバイザーであるギングリッチ氏はRTLZとのインタビューで、ヨーロッパがファーウェイの5Gを禁止しなければ、米国はヨーロッパでの諜報活動の援助を減らすと警告した。オランダの左派政党である緑の党も昨日国会にて、中国企業には中国共産党の影響が強すぎるとし、5Gの敷設から中国のファーウェイを排除すべきだと主張した。(画像:depositphotos)

オランダのアスパラガスを日本へお届け!
またホワイトアスパラのシーズンがやってきました。日本では手に入りにくい掘りたてのホワイトアスパラガス。
化学肥料など一切使用しない100%天然素材のオランダ産ホワイトアスパラガスは、まろやかでジューシー、それでいて山菜のようにほろ苦い。
野菜とは思えない食感と旬の味わいを、産地オランダから空輸で、「クロネコヤマトのクール宅急便」が、日本の大切なあの方へ特製パッケージにてお届けします。詳細、お申込みは以下のリンクから。

イギリスに貸与しているゴッホ作品、ブレグジット後に関税なしで戻せるのか?
ロンドンのテート美術館では「ゴッホとイギリス」と称したゴッホ展を開催している。イギリス滞在中にゴッホが受けたアーティストそしてゴッホから影響を受けたフランシス・ベーコンなどの作品とともにゴッホの作品を50以上展示している。作品はアムステルダムのゴッホ美術館、クレラー・ミュラー美術館、パリのオルセー美術館などから集められた名作ばかり。今ロンドンでは大人気の展覧会である。

先週展覧会が開催される直前にイギリスのジャーナリストであるジョン・スノウ氏はショッキングなニュースを公開した。EUの美術館はイギリスに(展覧会用に)貸与している作品がブレグジット後に戻ってくるのが困難だと心配。オランダ政府は作品をウィーン公約に基づいた外交郵便で送り、帰還の際にも外国郵便を使い関税や検査を免れようとしているというのだ。たしかに展覧会の終わる8月11日にはすでにブレグジットは終了しているはずで、イギリスはEU外となりこれまでと違いモノの動きには複雑な手続きや税金がかかる。

しかし、ロンドンのオランダ大使館によればこのスノウ氏の話は嘘だという。美術館が懸念しているというのは確かであるが、外交郵便云々の話は正しくない。EUの規則によれば第3国からEUに入ってくる名画(マスターピース)には輸入関税やVATはかからない。逆もしかりである。今、オランダやフランスから米国や日本へ展覧会のために送っている作品には課税対象にはなっていないのと同様、イギリスからゴッホ作品が戻ってきても税金は課せられないはずだというのだ。さらに3月11日にEUは
合意なきブレグジットの際の関税に関する書簡を発表した。この中で、イギリス内に明らかに一時的に滞在するモノに関してはEU内に戻ってくる際には税金はかからない旨が述べられている。ゴッホ作品に対し付加価値税がかかるとしたら巨額な金額になる。この書簡の発表でオランダの美術館は安堵している。


クリンゲンダール公園の日本庭園オープン(4月27日ー6月9日)
ハーグのクリンゲンダール公園にある日本庭園は、今年で開園105年目となる。この日本庭園はクリンゲンダール(Clingendael)の地主であったマルゲリット・ファン・ブリーネン男爵夫人が20世紀の初めに造園したもの。マルゲリットは当時船に乗って数回日本に行き灯籠や彫刻や橋など日本庭園に必要なものを買ってきた。
この6800平米ある庭園は2001年に国家遺産に認定されており、年に一ヶ月ほど一般に公開している。あたり一面苔蒸す庭を小道で通り橋を渡ると、そこには珍しい植物、竹、休憩室、そして古池がある。
クリンゲンダールには日本庭園の他にも素晴らしい庭園と森が広がっている。

Clingendael 12a, 2597 VH, Den Haag

国王の日(4月27日)
オランダでは国王・女王の誕生日を国民の祝日として祝う習わしがある。2013年ウィレム=アレクサンダー王が即位したことで、久しぶりに男性の王位継承となり、オランダでは従来の「女王の日」に代わり、2014年から4月27日が祝日となった。街中はオランダ王家の象徴とされるオレンジ色に染まり、あちこちで市民がフリーマーケットを開く。フリーマーケットは誰でも開くことができるので、不用品をこの日に処分する人が多い。このほか、路上でコンサートやパフォーマンスも開かれ、街中がお祭り騒ぎとなる。
26日の夜はKing's Nightと呼ばれ、大都市ではワイルドなパーティが繰り広げられる。